●1988年
洋服で美術的な事をしたいと東京で活動開始。詩人、月ノ夜ロヲザとのユニット、「ロヲザ・ルナティック」を結成、
題名のついた服を作り始める。
ロサンジェルスに活動の拠点を移し、本格的活動を開始。
ニュー ヨークのF.I.T.が仕掛けた「ファッション・アンド・シューリアリズム」展にロンドン展から参加。
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に永久保存として作品がおさまる。
「影絵の服」 photo by Masakazu Kato
●1992年
パフォーマンス「詩人の服」(文字やテキストがテーマ の服のシリース)をロサンジェルスの
ビヨンド・バロック・アートセ ンターにて、モデルが服を着てランウェイを歩くという
ランウェイ・ ショー形式で発表し、このスタイルが現在まで続くことになる。
「言葉が作れるジャケット」photo by Steven Nilsson
●1994年
個展「ブティック・ミスティーク」ラグーナ美術館サテライト。
一見するとブティックのようでも、 置いてあるものは商品ではないというコンセプトの展覧会で、
着れるが 縫い代しかない服や、中身のはいっていない香水の瓶、壁にはりつけられる
前半分しかないコルセットなどを発表。LA タイムスなどに紹介された。
「紳士のクロゼット/縫い代だけの服」
●1995年
オノ・ヨーコなどが参加したグループ展「アクション・ステイション」サンタモニカ美術館。
壁をくりぬいていろいろなデザインの袖を はりつけた「社会の袖」など発表。
●1997年
ロサンジェルスの、ジャン・バウム・ギャラリーにてランウェイ・ショー 「ヘッド(ア)ドレス」。
ヘッドドレスに焦点 をあて、髪の毛や頭がテーマの作品を発表。
「シャツのカツラ」photo by Relah Eckstein
●1998年
ファッションの歴史的なシルエットをたぐり、上からワイヤーで吊るして年代別に並べた、
ランウェイ・ショー「スプリング・サマー・コレクショ ン1770-1998」発表。
ロンドンのヘイワード・ギャラリー「アドレッシング・ザ・センチュリー、アートとファッションの100年」で、
サルバドール・ダリや未来派、スキャパレリなどが作った過去の実験的な服とともに展示された。
「スプリング・サマーコレクション 1770-1998 」photo by Relah Eckstein
Lun*na Menoh - Spring Summer Collection 1770 - 1998
●1999年
襟が汚れている白いメンズ・シャツを収集。(ピーク時には500枚となる)「汚れの首輪」シリーズを開始。
絵画展「汚れの首輪」ダート・ギャラリー、ロサンジェルス。
「汚れの首輪、オックスフォード」90 センチx90センチ photo by Steven Nilsson
●1999年
韓国系アメリカ人でテルミン奏者のスッコ・リーが率いるバンド「セックス・ロバ」に参加。
ベルリンのレーベル、クリプルディック・ホット・ワックスからデビュー。
seksuroba.com
art work by Amore Hirosuke
Seksu Roba - Live Document
●2001年
メンズシャツの汚れた襟の部分を切り取って、パッチワークで再構築した服のランウェイ・ショー
「汚れの首輪」を発表。イギリスのアー トショー「イースト」に招待作家として選ばれる。
「汚れの首輪で制作したシャネルスーツとケリーバッグ」 photo by Sue Leland
●2001年
ヨーロッパツアー。ベルリン、イタリア、フランスなど10カ所を回る。
photo by Howard Wise
●2003年
セックス・ロバ、「プレジャー・バイブレイション」がアメリカ国内のレーベル 、イニミニ・レコードより出る。
サウス・バイ・サウス・ウエストなどアメリカ各地ツアー。
LA weekly 音楽賞、ダンスミュージク部門にノミネートされる。 MOCAのオープニング・パーティーにてライブ。
art work by Amore Hirosuke
●2005年
サンタ・バーバラ美術館のオープニング ・パーティーでライブ。
ジャンポール・ヤマモト結成。活動開始。自身がコンピュータ・ソフトで打ち込み、
作詞、作曲、ヴォー カル、ギターでローカル・デビューする。
●2005年
グループ展「Nouvelle Nuptials」サンフランシスコ・デザイン・クラフト美術館。
汚れの首輪のウェディングドレスを展示。これがきっ かけで、
ニューヨークのピーターリー・ファンデイションから奨学金を 授与された。
「汚れの首輪のウェディングドレス」 photo by Sue Leland
●2006年
ビデオ・アーティストのミン・マーのプロジェクト で、オノ・ヨーコにインスパイアされた作品
「リ・カット」の撮影のためにハリウッドのLACE にてパフォーマンス。
服を30 点以上ギャラリーの床に並べ、観客に着せ変えてもらうという インターアクティブな
パフォーマンスを行う。その間、自身がオノ・ヨーコの歌を45分間 ノンストップで歌い続ける、
元ディーボのドラマー、アラン・マイヤーと実行。
●2007年
ジャンポール・ヤマモト本格的音楽活動開始。
Jガールズ=松井アヤコ、前田モエコをむかえ、一回のライブで4回以上着替える
人間マネキン部門を設定。ギターにインプロからトップ40 までこなす川崎慎。
ドラムにアラン・マイヤーを揃えて音もアップグレイド。
photo by Sterling Andrews
song : Starbucks Hyper Bitch
song : Man Automated
music video : Karappo City Blues directed by Kevin Sukho Lee
●2008年
音楽とソーイングを合体させた実験的なパフォーマンス
「乱暴者の洋装店、インスタント・クチュール、即興ソーング」を開始。
その場で注文をもらい、それぞれのサイズに合わせてデザインし、
15分で一枚を縫い上げるという早縫いの技を披露。
その間にミシンの音とバンドの音をDJがミックスし、バックで流した。
自身のランウェイ・ショーやローカルのライブでも、
モデルの動きに即興で音楽をいれたり、センサーで動くノイズ・マシンを使ったりと、
実験的な試みも行った。
「instant couture@Royal/T」photo by Eric Mas
●2008年
ランウェイ・ショー「クチュール・サルベージ」トラック16・ギャラリー。
ストリートに捨ててある、カウチやテレビ、掃除機、ラジカセなどの粗大ゴミから作ったドレスを発表。
解体して一切新しいものを追加せずに再構築し、実際に日常に着れる服やオブジェ的ドレスに変容させた。
まだショー自体も、モデルが服をやぶったり、ランウェイから電話をかけるなど、
規制のランウェイ・ショーからアート・パフォーマンス色の強いイベントとなった。
「クチュール・サルベージ」トラック16・ギャラリー photo by Charles Kang
大型ゴミ/カウチを解体して組み立てた直した、「カウチ・ドレス」
photo by Hana Kondo
●2009年
ロイヤルTのギャラリースペースにてランウェイ・ショー「ヘッドドレス2009」 ドラムマシーンを変形させ頭に装備して、自身もランウェイに参加。 メガホンで「頭につけるものが自分の形である」と叫びながら、頭を叩くとドラムの音 がなるパフォーマンス。 モデルも観客の前で着替えたり、実際に小道具をその場で選んだり、 音楽が止まるとモデルも動きを止めたり、即興性のある演出に挑戦。 また、スペースを生かして、モデルが後ろ向きに歩いているのを、あらかじめ撮影しておいて、プロジェクションでそれを再度、逆に流したり、 いろいろなことが同時に起きるマルチなハプニングの空間を作り出した。
●2011年
ニューヨーク在住、音楽プロデューサー、タカシツグミを迎えて、縫製、ドレスメーキ ング、ファッションなど衣服に関することを 音楽活動に還元させる集団として、「プレ・ソーイング・シスターズ」活動開始。
"Maximum Miniature" Track 16 Gallery, Los Angeles
●2013年
ヴァラスラバセイ・パノラマにて「Certification of Achievement」衿の汚れたシャツ を観客に持ってきてもらい、その場でシミを切り取り、汚れ移動の証明書を縫い付ける パフォーマンスを行う。また、常設の360度パノラマ展示である Sara Velas, Moritz Fehr, Asami Moritaの制作した「 南極の光」 とのコラボレイションを行っ た。
●2014年
タムタム・ブックスより「A Ring Around The Collar」出版。 また本のためのソノシー ト「カラーノイズと汚れの首輪のテーマソング」を作成。
●2015年
マイケルコーン・ギャラリーにて、ランウェイ・ショー「A Ring Around The Collar 2014」
●2015年
デトロイトのエレクトロ・パンク・バンド、ADULT. とのプロジェクト「Detoroit House Guests」 とし て、音とヴィジュアルでコラボ。
イギリスのレーベル、ミュート・レコードより2017年にリリース。
アートアイランズTOKYO国際現代美術展で、伊豆大島に滞在し、島にあるもの素材で 服を制作してランウェイ・ショーを行う。
●2016年
モーリス・ラベルの「ボレロ」をオリジナルの楽譜に基づいて、ミシンのノイズだけで作り直す。
●2017年
ロングビーチのartXにて「A Ring Around The Collar 」
個展とランウェイ・ショー。
●2018年
ミシンの音とボーカルのバンド、レ・ソーングシスターズを見留小織と再開。
●2019年
クローゼットでやるコンセプチュアルなライブを続けながら、スパークス
の前座も務める。
●2021年
12年越しのドキュメンタリーが情勢され、CAAMフィルムフェステバル(サンフランシスコ)、ライジングサン・ィルムフェステバル(北九州市)にて賞をもらう。
●2021年
トータ・ニューヨークにて、個展。ランウェイ・ショー。映画上映。